理事長所信


  あなたは自分を愛していますか?

  家族を愛していますか?

  自分の住む街を愛していますか?

  青年会議所を愛していますか?

 人は成長していく過程で決して一人では成長出来ないし、誰かの愛がなければ成長することが出来ません。親であり、仲間であり、地域の人たちの愛に囲まれて成長していくものであります。人それぞれ「愛」に気がつくときはその一瞬であったり、振り返ったときなど全く違う場面で気がつくでしょう。  振り返ってみてください。今まで多くの人達から愛を与えてきてもらっているはずです。そして、どれだけ愛を与えてきてもらっているか、自問自答してみてください。そしてこれからは与えてもらう側ではなく、仲間のため、地域のために愛を与えて行きましょう。


≪市民主権≫
 2007年9月25日、群馬県から4人目の内閣総理大臣が誕生しました。非常に政治に関心のある県・市であると他県から見られていると思います。その高崎市において、市民の人たちはどれくらい関心を持ち、参画をしているのでしょうか?

 2007年は選挙イヤーであり、候補者全員が顔をそろえた「群馬県知事公開討論会」も開催することが出来ました。今回興味を持った人が次回の選挙までに興味を維持しているのか?市民に政治に対して真剣に向き合ってもらう、また参画してもらうにはどうするべきか?その土壌を作るのは「公平な目」を持った青年会議所の役割であると考えます。自分達の住むまちは自分達が率先して行動・参画し作り上げていかなければ、いかに地域主権といわれても何も変化は起きないでしょう。様々な手法を持って、市民の意識変革・行政参画を行い、本音で語れる土壌作りを行いたいと思います。

 青年会議所は市民が選択して判断できる機会を提供すること(ソフト)、または市民が選択して判断した結果を社会に反映できるシステムづくりをすること(ハード)が出来る団体です。つまり青年会議所が社会問題に対し自分たちで答えを出し、それを市民や行政に押しつけるのではなく、市民自らが選択して判断できる場を青年会議所が作り出し、そこで出た結果を実際の政治や経済の場に反映させていける仕組みをつくりあげるのも存在意義の一つであると考えます。我々の行う活動が地域の活力の源になるのであれば、どんな形でもいいから奉仕するべきです。


≪観光と交流≫
 高崎市も合併から1年以上が過ぎ、市民の高崎市に対する意識はどれくらい変わったのでしょう?昭和の大合併が行われ、今の高崎として捉えるのに約50年かかったといわれております。今回の合併により高崎市は特性・特産物が増え、自然豊かな地域になり、市民にとってもかけがえのない観光資源となりました。今までのように地域ごとで特性や特産物を捉えていくのではなく、それらを高崎市全体として見渡し高崎市としてのブランドを発信する力を市民とともに培っていかなければなりません。自分たちのエリアだけを考えるのではなく、エリアという枠を越え広い高崎市と考えていかなければ発展しないでしょう。さらに観光資源として活用するだけでなく、自然の豊かさを通して命の大切さを教える場、水資源や食糧などの環境問題を考える場として活用していくべきであります。

 高崎市には6つの大学があります。県内外から多くの学生が集まっている大学はまさに知識の宝庫であるといえます。知識は考える力を育てるために、また市民に発信していくためには必要不可欠な要素であり、知識の蓄積が想像力や思考能力、判断力の向上に寄与します。多くのNPO法人やボランティア団体と手を携えるのは当然ですが、今後は6大学とも連携し知識の共有を図り、共に手を携えていきたいと思います。自分の住むまちのことを考えていない人はいないはずですし、同じベクトルを向いている市民と一緒になり企画・立案・実行に移していけるのは青年会議所をおいて他にはないと思っております。まずは継続事業として行ってきた「サケの稚魚の放流」「森とオーケストラ」の2事業を市民と共に新たな事業として展開していきたいと思っております。

 住民がおもてなしの心をもって日々過ごしていれば、そのまちは様々な面で綺麗になるでしょうし、人が集まるまちとなるでしょう。通過都市で終わらないようにするために、市民の足元から見直していき、意識付けを行うことが大事であります。私達はゴミをポイ捨てしない、目の前にゴミが落ちていれば拾う、そういった地道な活動の出来る青年会議所メンバーであり、市民であって欲しいと願います。日々の市民の活動がやがてそのまちらしさ−高崎のブランドの確立となり、市民が想い描くまちへと発展していくでしょう。

≪人材と育成≫
 耳を疑うような未成年者の過激な犯罪。統計的に見ると、年々減少傾向にあるということですが、なぜこのようなことが日々ニュースで流されているのでしょうか?家族の単位が極端に小規模となり本来、親から伝えられるはずの家族愛や社会性を教わる事無く、また親自身も感情を上手く表わせない人が増え、マスコミやインターネット等の偏った情報があたかも真実であるかのような錯覚を起こし、そのような環境の中で育ってきた子ども達が簡単に自殺や殺人に走ってしまうのではないかと考えます。子ども達に現実と仮想の区別がつくように教えていくのは、当たり前のことですが親の責任であります。

 教育も大事ですが人間としての生き方を教える徳育、日本人が古来より持ち見直されている「OMOIYARI」の精神や、互助や強調の精神というものは、決して家庭だけでは教えることが出来ないものであると考えます。家庭・学校・地域社会が一体となり教えていかなければ、健全な個人の自律性と人間性の育成にはならないでしょう。子供たちの成長は我々大人の行動一つひとつにかかっています。なぜなら、我々の姿を見て子供たちは成長しています。何気ない行動・言動が時として希望となり脅威となることを忘れずに、大人が大人として「当たり前」のことを「当たり前」のようにこなし、かっこいい大人の模範として行動していきましょう。


≪会員拡大と会員開発≫
 地域から求められる青年会議所、新しい世代が入会したくなる魅力ある青年会議所を構築するために、組織的に取り組んでいかなければなりません。「何のための青年会議所なのか?」「なぜ、拡大しなければならないのか?」などをメンバーで議論し、青年会議所の社会的使命、Jayceeとしての自覚と誇りを明確にし、LOMメンバーの意識改革を促し、会員一人ひとりが、青年会議所活動を積極的に行わなければ叶わないでしょう。青年会議所の目的を知らしめる最大の手法はやはり委員会であると考えます。委員会が活性化されなければ、LOMも活性化はされないでしょう。そのためにはまずは出席しましょう、一人では決して活性化は図れないのですか。そして仲間と共に議論し、知識や考えを共有したのちに内外へ発信していかなければと思います。

 LOM創設時よりの永久課題である会員拡大ですが、闇雲に入会説明会を開催してもスリープメンバーを増やすだけの拡大になってしまいます。旧高崎市内で入会説明会を行うだけでなく新高崎市内において、活動説明会を実施し青年会議所運動・活動はどういうものかということを市民に理解してもらう必要があります。我々の活動を理解してもらわなければ、入会を勧めてみても断られるのは見えています。 まずは所属している青年会議所メンバーが青年会議所は何の団体であるかを理解しているのか?自分は誇りを持って活動しているか?今一度問い直してみてください。例会や委員会事業を活用し、活躍できる場が広がったことにより、一緒に活動出来る仲間はまだまだ見つかります。会員一人ひとりが率先し自信と誇りを持って行動すれば魅力ある高崎青年会議所の発信となり、会員拡大へと繋がるはずです。

 青年会議所として市民一人ひとりが主体的・自発的に参画できる地域社会を創造していかなければなりません。そのために会員の個々の組織力、経営力、ものを考える力といったものをレベルアップしていけば、頼れる青年会議所として地域になくてはならない団体となります。青年会議所は入会するのに性別、宗教、職業を一切問いませんから、「利他の精神」を持って地域社会と接していけば市民から共感が得られ、青年会議所としての存在価値、しいては真価が発揮できるのです。


≪公益社団法人として≫
 2008年公益法人に対する新制度が施行されます。高崎青年会議所としても取り組まなければならない問題の一つであり、青年会議所が本当に公益団体として社会貢献ができる団体なのかを改めて見直さなければなりません。そのために今の社会経済に相応しい開示性、透明性、公共性のある活動や会計の展開、報告や監査なども厳格に行うことが求められており、公益目的事業比率が総支出の50%以上である必要があります。外部監査を行うこと、監事の任期が2年になることなど定款変更に伴う内容もありますが、「公益」という名称を使用することにより地域での信用度が高まり、地域内での活動がより行いやすくなることや、税制での優遇措置がとられるなどの利点もありますので、3年間の移行期間を有効利用し、認定申請に向けて着実に準備をいかなければなりません。

 2008年度は社団法人日本青年会議所の委員長並びに群馬ブロック協議会の会長を輩出するという高崎青年会議所としてもある意味節目の年を迎えることになりました。群馬県内に約800名、日本国内においては約40,000名の同じ志を持ったメンバーがおります。それぞれの運動が有機的に反応し、相乗効果となり更なる青年会議所の目的へと近づく一歩とするためにこの機会を高崎青年会議所メンバー全員がチャンスととらえ、LOMに縛られることなくそれぞれの場において、活躍していただきたい。またLOMにいるメンバーは出向者に対し自分のことのように形を持って応援していただきたい。

 私は、自分を、家族を、この高崎を、そしてこの高崎青年会議所を愛しています。そんな高崎青年会議所が果たすべき重要な役割はまだまだあります。我々には無限の可能性があります。メンバー全員の力を持ってすれば無限の可能性を発揮し、具体的な成功へと導くことが出来るのです。自分の力を信じ、この高崎のため、この日本のために一生懸命汗を流してまいりましょう。