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理事長所信
スローガン
継志革新
~伝統の燈、創造の光~
基本理念
志を継承し、時代の変化に挑みながら、地域と共に歩む未来を創る
基本方針
- 1.原点を見つめ、未来を描く節目の年に
- 2.歴史を紡ぎ、まちの未来に光を灯す
- 3.仲間と共に成長し、牽引する力を育む
- 4.誇れる文化を未来へつなぐ
- 5.共に学び、共に育つ地域へ
- 6.青年経済人としての成長と地域貢献
- 7.信頼され、成長し続ける組織へ
所 信
【はじめに】
戦後復興の歩みの中で、時代の変化に挑みながら、まちとしての礎を築いてきた高崎市。その歴史の先に、群馬県内外をつなぐ交通の要衝として、商業・工業・文化・観光など多様な経済基盤を有する現在の姿があります。
私が物心ついた頃には、既にその基盤が根付いており、高崎駅を中心とした市街地には多くの人々が行き交い、活気にあふれるまちが広がっていました。私はそのような高崎を誇りに思ってきました。進学や就職で約10年間高崎を離れていた時期も、高崎は自慢の故郷であり、高崎へ戻る時期を模索していたように思います。連休や高崎まつりなどの行事がある際には必ず帰省し、少しずつ変化していくまちの姿を楽しみにしていました。また、都合が合えば県外の友人を高崎に連れて行き、その魅力を紹介していたこともよく覚えています。やがて家業に就く決断をし、ほどなくして高崎青年会議所へ入会をしました。存在自体は以前から知っていたものの、具体的な活動内容までは理解していませんでした。お誘いをいただいたときに強く感じたのは、「高崎を大切に思う気持ちは自分も同じだ」ということでした。自己成長への期待と、それ以上に「高崎のまちをより良くしたい、発展に関わりたい」という純粋な想いが、私の青年会議所活動の原点になります。
2026年9月1日、高崎青年会議所は創立75周年を迎えます。長きにわたり礎を築かれてきた先輩諸兄姉に、心より敬意と感謝を申し上げます。戦後の混乱から立ち上がり、自らの手でまちを良くしようとした強い志は、今もなお受け継がれております。
今を生きる私たちは、その志を継承し、明るい豊かな社会を享受する高崎を未来へつなげていく使命を担っています。青年会議所の活動は「人づくり」と「まちづくり」です。人づくりとは、地域を愛し、志を持って行動できる人財を育むことであり、まちづくりとは、そのような人財の力で地域の発展に貢献することです。その根幹を継承するためには、時代の変化に応じた革新を取り入れることが欠かせません。
私たちの活動は、過去の価値や営みを受け継ぐだけでなく、業種や立場を超えた仲間との連携を生み出し、地域課題を共有し解決へとつなげる場を創出しています。さらに、若者の挑戦を後押しする環境を整えることも、私たち高崎青年会議所の大きな役割です。これらの取り組みを通じて、地域全体が一体となり未来を育む土壌を築いているのです。
高崎がこれからも住み続けられるまちであるために、継承は、単なる引き継ぎではなく、地域の未来を創る希望のバトンであると考えます。未来は待つものではなく、自らの手で切り拓くもの。74年の歴史を振り返り、次の世代へと希望の光をつなぐ、新たな挑戦の時を迎えています。
私たち高崎青年会議所は、これまで地域と共に歩んできた74年の志を胸に、次の10年、20年、さらには100年先を見据え、学び、挑戦し続けます。そして、変わらない志を守るために、時代の変化に応じて、私たちの運動のあり方や組織の姿勢を柔軟に進化させていきましょう。
【創立75周年を迎えて】~原点を見つめ、未来を描く節目の年に~
1951年の設立から75年。高崎青年会議所は新たな時代へと歩みを進めます。この歩みは、1951年、戦後の混乱から立ち上がり、地域の再建と日本の未来を見据えた先人たちの熱い志と行動から始まりました。当時の高崎は経済や社会が不安定な状況にありながらも、自らの手でまちを良くしたいという強い想いが、高崎青年会議所設立を後押ししました。
その後も時代ごとの課題に向き合い、先輩諸兄姉のたゆまぬ挑戦と努力によって今日まで運動が繋がれています。私たちは今、その基盤の上に立ち、新たな挑戦に踏み出すことができています。75周年は、先輩諸兄姉への感謝を示すとともに、その活動の軌跡を高崎青年会議所に関わってくださった皆様と共に振り返り、その価値を共有する大切な機会です。青年会議所の運動は、私たちだけでは決して成し遂げられず、地域の皆さまの理解と協力があって初めて実を結んできました。これからも行政や市民と連携し、共にまちをつくる姿勢を一層強めていかなくてはなりません。
また、75周年は高崎青年会議所の魅力と高崎というまちの魅力を発信する絶好の契機です。私たちはこれまで、まちづくりと人づくりを通じて地域に根差した活動を行ってきました。その活動は、74年の歩みの中で、青年の成長を促すと同時に、地域に活力をもたらしてきたと確信しています。これを改めて可視化し、対外的に示すことで、次代を担う若者の共感を呼び起こし、新たな仲間との出会いにもつなげることができると考えます。また、高崎は全国に誇れる文化や歴史、そして交通・交流拠点としての利便性や商業・産業の集積、快適な生活基盤といった都市力のポテンシャルを十分に秘めています。私たちは、その魅力を伝え広める役割を担う存在です。SNSなどのデジタルツールを活用し、高崎青年会議所とこのまちの、両方の魅力を重ね合わせた発信をすることで、地域に誇りと共感を広げていくことが重要です。
過去と現在を見つめ直し、次代に何を継承し、どのように未来を創造するのか。明るい豊かなまちの在り方を描き、高崎青年会議所の存在意義と高崎というまちの可能性を力強く発信し、未来を創る新たな挑戦の年にしていきましょう。
【高崎の未来創造】 ~歴史を紡ぎ、まちの未来に光を灯す~
高崎は、中山道の要衝、そして城下町として古くから栄え、人・もの・文化が交わる場として発展を遂げてきました。高度経済成長期には、交通網の整備を追い風に商業や流通のまちとしての機能を高め、多くの人で賑わいを見せました。こうした歴史は、高崎のまちづくりの原点であり、今を生きる私たちにとって大きな資産です。
私たち高崎青年会議所は、創立から74年間、高崎のまちづくりに寄与してきました。この74年の歩みを振り返ることで、地域の歴史や文化、まちの資源がどれほどまちづくりにおいて価値あるものかを再認識することができます。そして同時に、節目というものは、未来のまちづくりに向けて新たな価値を創造する挑戦を始める時でもあります。
近年高崎は、交通の利便性や多様な商業機能といった地域のポテンシャルを活かした都市開発が進んでいます。しかしながら、ここ5年の高崎市の人口は減少傾向にあり、高齢化率は上昇を辿っています。また、中心市街地の空き店舗の増加、若者の地元離れといった課題も顕著に現れています。駅前は再開発や商業施設で活気を見せるものの、少し離れた商店街周辺や歴史的文化施設の賑わいは十分ではなく、まち全体をつなぐ流れが分断されつつあります。中心市街地の賑わいは、都市全体の魅力や活力を高め、地域経済の活性化に繋がります。駅前と商店街、文化施設や観光資源を有機的に結びつけ、人が歩き、交流し、滞在し、再び訪れたくなるまちを実現する。これこそが、高崎に住まう私たち青年が創るべきまちの未来です。
地域の魅力や地域固有の資源と都市機能を連動させ、観光や地域経済を活性化させる働きかけは、市民を巻き込んだ市民参加のまちづくりにつながります。歴史を紡ぎ、持続可能な未来を見据えた、まちの創造に挑戦しましょう。
【資質向上と会員拡大】 ~仲間と共に成長し、牽引する力を育む~
青年会議所が担う最も大きな使命の一つは、人づくりです。知識やスキルだけでなく、対話力や共感力、変化を恐れず挑戦する力を備えたリーダーの育成は、組織の持続的な発展と地域社会の活性化に繋がります。
そして、地域から信頼される高崎青年会議所であり続けるためには、私たち一人ひとりの振る舞いも重要です。リーダーたるもの、立場や肩書きではなく、行動や姿勢によって周囲から認められる存在です。誠実に耳を傾け、責任をもって判断し、率先して挑戦する姿を示すことが、次代を担う若者の憧れとなり、地域からの信頼をさらに高めていきます。青年会議所は、多様な価値観や考え方に触れ、相互理解や協働力を養う機会にあふれており、私たちの運動は、青年経済人として地域を牽引する存在としての自覚を育みます。
また、資質向上と会員拡大は一体として捉えるべきであると考えます。運動の魅力を伝え、成長の機会を提供することで、明るい豊かな社会づくりに共感する新たな仲間を迎え入れることができます。個々の成長が組織を強くし、その力でまちづくりを行う、この循環こそが、青年会議所の運動の本質です。私たちが目指すのは、ただの会員拡大ではなく、信頼されるリーダーとして想いを共有し合える仲間づくりです。資質向上と会員拡大を一体で推進することが、未来を創造する原動力になります。
【地域文化の継承】 ~誇れる文化を未来へつなぐ~
高崎には、全国に誇れる文化資源があります。なかでも群馬交響楽団は、日本初の市民オーケストラとして創設され、今日まで受け継がれてきた高崎の音楽文化の象徴です。その存在は、単なる芸術活動にとどまらず、市民の誇りを育み、まちのブランドを確固たるものにしてきました。私たちは、この音楽文化を未来へ確実につなぎ、高崎を「音楽のあるまち」としてさらに輝かせていかなければなりません。
そして、高崎白衣大観音や高崎だるまに代表される歴史・伝統文化もまた、まちの個性を形づくる重要な資産です。こうした文化は目に見える経済効果だけでなく、人と人とを結びつけ、高崎という地域への誇りや一体感を育む力を持っています。
県外で暮らして感じたことは、まずまちの歴史や文化を学ぶことが、そのまちの魅力を知る近道だということでした。文化が根付いているまちでは、そこに暮らす人々が誇らしげにまちの文化を語り、その魅力を伝えてくれます。また、私たちも同様に、身近に存在する高崎の文化や歴史を、誇りとして語った経験があるのではないでしょうか。まちの魅力を語るうえで、そのまちの文化を切り離すことはできません。高崎の未来を創る上で、文化資源の存在をどのように位置づけていくかが、とても重要になります。
文化を次代へ継承することは、単なる保存や伝統の踏襲ではありません。若い世代や新しい担い手がその魅力を再発見し、時代に即した形で発信・表現していくことで、文化はまちの生きた力として根付き続けます。文化の魅力を再発見するとともに、若い世代へと価値を伝える橋渡し役としての使命を果たすことで、未来を灯す地域づくりを進めましょう。
【地域共育の推進】 ~共に学び、共に育つ地域へ~
急速な社会変化や多様化する価値観、情報があふれる時代では、教育の視点も多様である
必要があります。一方的に知識を教える教育の場だけでなく、「共に学び、共に育つ」という共育の視点が重要です。子どもたちが自らの可能性を信じ、人と協働し、柔軟に挑戦していくためには、学力だけでなく、非認知能力の育成が欠かせません。こうした力は、自ら未来を切り拓き、社会の変化に対応する大きな基盤となります。
一方で、こども家庭庁の調査では、日本の子どもたちの自己肯定感は諸外国と比べ、群を抜いて低い水準となっています。また、群馬県の青少年調査において、地域とのつながりの希薄化が指摘されています。家庭や学校だけでは限界があり、地域全体が子どもの学びや成長に関わることが求められているのです。だからこそ、私たち大人が手本となり、子どもたちに多様な価値観や主体的に考え行動する機会を提供していかなければなりません。高崎は、豊かな自然環境を兼ね備え、子どもたちが原体験を通じて学べるフィールドが広がっています。こうした地域の魅力を活かした体験は、子どもたちが地域への誇りや愛着を育むことにも繋がります。
地域の青年経済人である私たちが率先して子どもたちと向き合い、多様な体験や学びの機会を提供することで、高崎に共育の視点を根づかせる一歩となります。それは子どもたちの未来を切り拓くだけでなく、私たち自身にとっても新たな学びと成長の機会になり、世代を超えて共に育ち合うことが、地域を創る一つの形になります。
【JC三信条の実践】~青年経済人としての成長と地域貢献~
「奉仕・修練・友情」は、創立以来変わることのない青年会議所の理念であり、会員が活動を通じて理解し、体現すべき根幹です。青年会議所は、青年が社会や地域により良い変化をもたらすための発展と成長の機会を提供する場です。
地域のために考え行動する経験は、自身に責任と誇りを養い、事業構築や役を担うことで、自身を磨き、成長する力を養います。仲間と共に課題に取り組む中で友情が培われ、支え合い、協働する力が養われます。三信条の実践は、私たちの運動の根幹である人づくりとまちづくりにつながり、自身と地域の未来を切り拓く力となるのです。
私は、青年会議所の運動を楽しむことが大切だと考えております。しかし、楽しさばかりを追い求め、根幹を見失っては、それはもはや青年会議所の運動ではありません。緊張感と集中力をもって真剣に臨む会議があるからこそ、その後の懇親の場が一層盛り上がります。苦労を重ね、汗を流して設営した事業だからこそ、この上ない達成感を仲間と共有することができます。こうした経験を積み重ねることで、青年会議所の真の魅力と楽しさに気づくことができるでしょう。
青年会議所の真価は、行動することから始まります。三信条の精神を体現し、共に学び、共に行動することで、人と地域の成長を実現していきましょう。
【組織運営の礎】 ~信頼され、成長し続ける組織へ~
強い組織は、明確な目的と柔軟な運営体制によって築かれます。私たち高崎青年会議所は、組織の目的と役割を全会員が認識し、コミュニケーションを大切にすることで、迅速な意思決定と組織全体の活性化を図っています。青年会議所は、会議や事業を通じて、多くの学びと成長の機会を提供する場です。その環境を整えるために、報告・連絡・相談の徹底、時間厳守、会議資料の精査など、基本的な準備を丁寧に重ねることが、良質な議論と建設的な意思決定につながります。
また、私たちの組織は、先輩諸兄姉が築き上げてきた確かな規律と仕組みに支えられています。その伝統を大切に継承しつつ、現代の状況に即したルールや運営体制の見直しを進めることも、私たちの責任です。変化を恐れず、必要な進化を柔軟に取り入れることが、高崎青年会議所にふさわしい強くしなやかな組織をつくります。
そして組織への信頼は、健全な財務運営と法令・規則の遵守により築かれております。予算の透明性や効率的な執行、内部管理体制の強化は、公的団体としての責任であると同時に、地域や会員からの信頼を守る基盤です。規定や規則の見直しを行い、実効性のある体制を整えることは、持続可能な運営に不可欠です。
高崎青年会議所の魅力は、こうした組織運営そのものにも宿っています。全員が支え合い、学び合い、高め合える文化を育むことで、組織の力は未来へと継承されます。透明性と規律、柔軟な対応力を兼ね備えた組織こそ、地域から信頼され、成長し続ける高崎青年会議所の礎となるのです。
【結びに】
私は2015年に高崎青年会議所へ入会し、これまでの活動の中で、多くの仲間との出会いとかけがえのない経験を重ねてきました。入会当初は、右も左も分からず、真似事のように行動しながら、自分がこの組織に所属する意味を模索していたように思います。そのような私の前には、40歳までという限られた活動期間の中で、情熱をもって活動に取り組んできた先輩諸兄姉の姿がありました。その背中から、多くのことを学び、志を確かに受け継いできました。今もなお、先輩諸兄姉はそれぞれの立場でまちづくりに貢献されており、その姿は私たち現役会員にとって大きな指針となっています。
先人が灯してくれた燈は、今を生きる私たちの未来を照らす道しるべとなります。74年の志を継承し未来への可能性を胸に、挑戦を重ねていきます。












