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理事長所信

プロフィール

理事長プロフィール
栁澤 佳希

エスビック株式会社 執行役員管理本部副本部長
最終学歴 麻布大学 獣医学部 獣医学科

2010年 4月 群馬県庁 入庁
2013年 3月 群馬県庁 退職
2013年 4月 エスビック株式会社 入社
現在に至る

2013年 高崎青年会議所 入会
2014年 会員委員会 運営幹事
2015年 総務委員会 副委員長
2016年 総務委員会 委員長     (選任理事)
2017年 地域経済創造委員会 委員長 (選任理事)
2018年 会員開発委員会 副委員長  (選任理事)
2019年 専務理事          (常任理事)
2020年 副理事長          (常任理事)

スローガン

百花繚乱
~個性咲き誇れ!私たちの挑戦が未来を彩る~

基本理念

全ての市民が笑顔で生きがいを持てる多様性溢れる高崎を創るために、互いを尊重し合い、個性を育み、自分自身・地域社会へ積極的な変化を求めよう。

基本方針

  • 1.創立70周年記念式典の開催と多様性溢れる社会の創造
  • 2.働き方改革と生産性の向上
  • 3.自己肯定感を育む共育の推進
  • 4.地域の文化と地域愛の醸成
  • 5.アクティブシチズンの輩出
  • 6.変化に対応する効率的な組織の運営
  • 7.理解者を増やす発信意識の向上

所  信

【はじめに】

 私は7年前に高崎青年会議所と出会い、強い衝撃を受けました。それは、自分のためではなく、この地域のため、そして子どもたち、孫たち、もっと先の未来のために真剣に議論を交わし、全力で行動している青年たちの姿でした。志を誰よりも高く持ち、青年らしく本気で挑戦し続ける姿に、自身の成長のことだけを考えていた自分の未熟さを痛感させられました。いつしか私にも機会が訪れ、委員長として地域の市民と共に事業を開催させていただいた経験、互いに支え合い事業を作り上げた友情、様々な事業を通して成長させていただき、私自身も更に地域を愛し、この組織を強く発展させたいと考えるようになりました。
 高崎青年会議所は戦後間もない1951年9月1日に発足して以来、69年の長きにわたり、明るい豊かな社会の実現に向けて活動を続けてきました。創立当時、時の先人たちは戦後の暗雲漂う混沌とした時代の中にもかかわらず、国土の復興再建は、私たち青年の手による以外はないとの固い信念の基、自ら進むべき道を選択し、未来を切り開き前進して来られました。
 私が理事長へ立候補を決意した2020年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、日本経済は戦後最大とも言われる程の経済危機に見舞われ、どのような形で着地を迎えるのか今なお先行きの見えない状況に陥っております。在宅勤務や在宅学習が急速に広がり、数年先に起こる出来事が今まさに行われているかのような変化が訪れ、かつての生活や働き方を変えざるを得ない中、多くの企業は疲弊し存続の危機に瀕しております。このような混沌とした社会情勢だからこそ未来のために確固たる使命を持って立ち上がった志高き青年の意思を大切に受け継ぎ、今自分たちに求められていることに真摯に向き合い、持続可能な社会の実現に向けた課題解決の提言や社会の羅針盤となるべく活動を紡いでいく必要があると考えます。

 

【創立70周年記念式典の開催と多様性溢れる社会の創造】

 2021年度、高崎青年会議所は創立70周年という大きな節目の年を迎えます。私たちの運動にご理解とご協力をいただいている市民や行政・他団体、そして永きにわたり運動を紡いでこられた先輩諸兄に感謝と敬意を表すとともに、素晴らしき伝統をこれからも引き継いでまいります。
 2020年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大に直面して世の中は大きく変化し、地域経済を支える企業活動にも明暗が分かれました。特定の産業に特化した都市であれば、都市そのものが打撃を受けてしまいますが、地域の産業が多種多様であれば支え合い、持続可能性を高めることができます。地域課題は多様化しており、社会、組織、個人など様々なレベルで多様性溢れる担い手が必要になると考えます。多様性を育むためには、市民一人ひとりが互いを尊重し合い、認め合える寛容な社会になることが必要です。人々の関心を集めるのは個性であり、個性あるまちには必然的に人が集まり、多くの人が住まう高崎市となるでしょう。多様性溢れる市民が、政治・経済・教育・公共などそれぞれの切り口でまちを創造することで、変化に強いしなやかなまちが築かれ、より魅力的な高崎を次世代へと残していけると考えます。全ての人びとが何度でも挑戦し夢を描ける、持続可能な社会を描きましょう。

 

【働き方改革と生産性の向上】

 日本は先進諸国でどの国も経験したことのない人口減少社会を迎えています。高崎市も例外ではなく、この先20年間で高齢者1人を生産年齢人口の市民が1.5人で支える状況になることが見込まれています。更に追い打ちをかけるように新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって経済活動が制限され、さまざまな分野で当面の消費や人手が平時の7割程度にとどまることが予想されます。持続的な社会保障システム、経済成長を支えるのは言うまでもなく全市民であり、社会を維持し、生活の質を高めるために私たちはもっと稼ぐ力を付けなければいけません。青年経済人ができる最高の社会貢献はビジネスを通じて価値を生み出すことであり、私たちのビジネスが良くなることから高崎の持続可能性は高まります。世の中の変化が加速し、かつての生活や働き方を変えざるを得ない状況ですが、新たなチャンスを掴めるように今までの常識を見直し、発想の転換をしましょう。

 

【自己肯定感を育む共育の推進】

 近年、子どもたちの自己肯定感の低さが叫ばれています。いじめや引きこもり、少年犯罪など、それらに共通している背景が自己肯定感の低さと言われています。自己肯定感の低い親は、自分自身に対して否定的な感情を持つと同時に、自分の子どもに対しても否定的な言葉を投げかけてしまう傾向があり、それが結果的に子どもたちの自己肯定感を低下させてしまいます。大人も子どもも、まずは自分自身の自己肯定感を向上させることが、他者の自己肯定感を向上させることに繋がると考えます。では、自己肯定感はどのように育まれるのでしょうか。長所だけを褒めたとしても、自分より優れた物事の前では簡単に壊れて劣等感に変わってしまいます。大切なことは失敗を責めず、苦手だけど頑張ったこと、その人の短所も認めて受け入れてあげて、その上で物事を解決できるような選択肢を共に考えることではないでしょうか。行き詰まった時は、一旦距離を置くことを認めて居場所を用意することも必要です。寛容の連鎖からお互いの長所と短所を補い合い、自分自身と他人の命を大切にできる社会を目指します。

 

【地域の文化と地域愛の醸成】

 1945年、戦後の爪痕が生々しく残り、その日一日の食べ物を考えることで精一杯だった時代に高崎市民オーケストラは誕生しました。そして1961年、市の予算では足りない建築費用を高崎市民の全面的な支援を受けて、理想の公共建築物と評される群馬音楽センターが建設されました。どちらにも次世代への平和の願いを文化に託した市民の姿があり、この物語は市民の誇りとしてこの先も語り継がれていかなければなりません。その他にも高崎には平成の大合併により倉渕村、箕郷町、群馬町、新町、榛名町、吉井町の複数の地域が加わり、それぞれの地域に自然や史跡、文化が存在しています。日常にある「風景」「暮らし」「価値観」「食事」「産物」全てがかつて歩んだ地域の歴史に端を発し、そこで暮らす人々によってそれらの小さな文化が形成されてきました。まずはそこに住まう人たちに地域の歴史から、誇りと地域愛を育み、魅力を伝播する当事者としての意識を醸成しましょう。ウィズコロナ、そしてアフターコロナでは、地方と企業のデジタル化の進展により在宅勤務やサテライトオフィス勤務が広がり、東京への一極集中から地方への分散のチャンスが見込まれ、デジタル化できない自然環境の豊かさや体験共感価値が重要になるので、地域の日常に根差した過ごし方や楽しみ方に加え、新たな休み方改革を考案し提案することで、地方分散への機運を掴むことができるのではないでしょうか。

 

【JC三信条の実践】

 高崎青年会議所は奉仕、修練、友情のJC三信条を実践し、個の成長を体感できる組織です。まちづくりを通してひとづくりをする団体である私たちの活動の目的は社会への奉仕であり、その目的を達成するための修練にて、共に助け合い切磋琢磨しあう中で芽生える感情が友情と考えます。受動的ではなく能動的に責務を全うすれば、世のため人のために役に立ったという大きな達成感と、多くの仲間を得ることができます。メンバー一人ひとりが利他の精神を持ち、自ら目標を見つけて行動を起こし、他の人を突き動かすアクティブシチズンへと成長させること、社会で活躍できる人財を輩出し続けることが青年会議所最大の存在意義だと考えます。

 

【全員参加の拡大運動】

 会員拡大は高崎青年会議所の設立当初から続いている運動であり、運動とは人の意識と行動を変えるための活動でもあります。市民に高崎青年会議所の運動と会員自身の魅力を伝え、共感者を増やすとともに一人でも多くの志高き同志を増やして私たちの運動の可能性を広げていきましょう。会員が増えるということはそれだけ多様性溢れる価値観を持ったメンバーが増えるということであり、青年会議所ではそのような価値観に触れ合うことで、人生を大きく変革する瞬間を体感できます。20歳から40歳までと制限がある中、常に若々しく組織を保ち、永遠に続く火種のごとき想いを持って運動を続けるには、今いるメンバー一人ひとりが持つ力を結集することが必要です。メンバー全員が自分事として会員拡大に参画できる仕組みを確立し、気運を高めましょう。

 

【会員資質の向上】

 青年会議所には様々な分野の人が集まり、年代や距離を超えて誰かと会う機会があります。社会に対し発言・提案していく組織である以上、その提案に対し説得力を持ち、常に注目される存在でなければいけません。そのためには、青年会議所の一員として時と場所、場合に応じた方法・態度・服装等の使い分けが必要であり、社会から信頼される第一歩であると考えます。もちろん、外面だけでなく内面の成長も必要です。成長と言っても皆が皆、同じようなリーダー像を目指す必要はありません。人それぞれ得意なこと不得意なことがあります。自分自身がどのように成長したいのかを考え抜き、その人にあったリーダー像を目指し、磨き上げることが必要だと考えます。社会改革の第一歩は自分自身の変革です。外面からも内面からもどちらも資質を高め多様性を育みましょう 。

 

【組織の礎】

 高崎青年会議所は、その時々の社会課題に対し様々な事業を開催してきました。会議を重ねて合意形成を図るに当たり、背景、目的、手法を整理した事業計画書の作成が必要となります。事業後はその効果を検証する監査資料を作成し、その後の事業の更なるレベルアップに繋げてきました。会議の議事録も含めそれらは記録となり、その時々でどのような議論を重ねて決断をしてきたのか、意思決定の過程を次に生かすことができます。それらの資料は誰にでもわかりやすく必要な情報が全て伝わるものであるべきです。また、私たちの活動はメンバーの大切なお金と時間を使わせていただくことで成り立っており、そのお金と時間を寸分たりとも無駄にしてはいけません。そのためには資料の作成や組織運営のルールを定め、それを守る必要があります。わかりやすい資料と効率的な組織運営、そして活発な議論を展開することが地域の未来を創る礎となるはずです。

 

【先を見据えた組織運営】

 高崎青年会議所は2011年に公益法人格を取得してから10年が経ちました。これまで公益法人格を維持できたのは、公益比率50%を維持しながら活動してきたということであり、延いては地域のために活動し続けてきたことの証明であると考えます。活動の原資となる予算は会費だけでなく、補助金や寄付金など「みんなのお金」であり、費用対効果を意識しながら最大限の成果を得る必要があります。そのために過去の実績に基づいた計数の活用は欠かせません。また、時代と共に運営する環境や法令は変化し続けます。時代にあった規程や運営方法を模索し、誰が見ても健全な財政・財務になるよう努め、地域や行政からの信頼に足る組織運営を守っていきましょう。

 

【理解者を増やす発信意識の向上】

 高崎青年会議所がどのような団体で、何を目的に運動を展開しているのか、理解している市民はどれだけいるでしょうか。私たちが明るい豊かな社会を実現するための最初の一歩を踏み出したとしても、それを受け止めてくれる相手がいなければ、ただの自己満足となってしまいます。まずは、メンバーが運動発信から始まる市民の巻き込みの重要性を理解しないと有効な発信はできません。高崎青年会議所のファンを増やす第一歩は、私たちの最も身近な家族、そして会社の社員に発信して理解していただくことではないでしょうか。私たちが高崎の未来のために全力で活動している姿を見ていただくことで、活動への理解を得られるはずです。あわせて、単年度制で担当者が変わったとしても、事業開催にご協力いただいた講師、行政、報道機関、一般市民との繋がりを構築し、長期的に維持していくマネジメントも必要です。青年会議所の力だけでは、社会を変えることは容易ではありません。社会の中で影響力を持つ個人や組織と信頼関係を醸成し、社会に長期的な変革を起こしましょう。

 

【結びに】

 私は2013年度に入会して以来、7年という月日が経過しました。思い返すと楽しいことや辛いこと、さまざまな思いが込み上げてきます。JCは失敗しても許される、この言葉の裏には、何事にも一生懸命挑戦すれば必ず仲間はその背中を見てくれている、だからこそ失敗を恐れず全力で挑戦出来ることが青年会議所活動の魅力なのだと思います。寛容な組織であったからこそ今の私があります。私にとって高崎青年会議所は居場所の1つになりました。寛容さの連鎖を地域に波及していくことで高崎が皆の居場所となり、個人が尊重される豊かな地域社会に繋がるものと考えます。
 最後になりますが、公益社団法人高崎青年会議所第70代理事長として、2021年度が皆様にとって実り多き年となるよう、職務を全うしていくことをお誓いし、地域の皆様並びにメンバーのご理解とご協力、ご指導ご鞭撻を切にお願い申し上げ、理事長所信といたします。

 

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